ブランドロゴ 3つのゼロ
トリプル・オゥのものづくりに対する強い思いが込められています。
「既成概念にとらわれないものづくり」をめざし、「いったんゼロに立ち返り、そこから新しいものづくりをする!」長年の伝統に敬意をはらいながら、革新を求めるために。
明治10年に帯機屋として創業した「笠盛」から誕生したトリプ・オゥ。笠盛は長年職人集団としてさまざまな技術を伝承してきました。その教えが時にはものづくりに対する限界や枠を作ってしまうと考え、ゼロにリセットすることから始めました。
3つのこだわり
1、素材
出来上がる商品は留め具などの一部をのぞき、すべて糸です。その素材となる糸の特徴を理解し、活かすことがよりよい仕上がりになると信じています。糸でありながら、貴金属の輝きを持つメタリック糸、上質なシルク、シルクと光沢素材とのブレンド糸などさまざまな素材を作り、使っています。作り上げる形やパーツにあわせて糸作りのレシピを変えながらオリジナル素材にこだわっています。
特に桐生は昔から絹織物が盛んだった背景もあり、トリプル・オゥでも軽さと美しさを併せ持ったシルクを多く取り入れています。
アクセサリーの為に独自のレシピでこだわって糸づくりは、アクセサリーとしての色合いや輝きなどの視覚的な要素と、長時間の着用でも心地よく着けていただけるための思いやりからです。60年以上の経験を持つ撚糸職人さんと一緒に試作を繰り返しながら素材を丁寧に作っています。
2、技術
100年以上にわたりずっと繊維に携わり、糸を知り尽くした私たちの経験と職人魂が1点1点に込められています。針と糸を自由自在に操りながら仕上げていきます。
作業の様子/湿度や気温によっても微妙に変化する糸の状態をチェックし,均一に仕上がるように微調整を絶えず行っています。
作業の様子/1つ1つ手作業でおわりの糸を縫い込み、ほつれない工夫を凝らしています。
3、発想・デザイン
自由な発想で、糸から作りだされる新しい可能性を追求しています。華美な装飾ではないアプローチでデザインされた000のアクササリ―。シンプルだからこそ際立つ素材感や刺しゅうの魅力が表現できると考えています。
刺繍で立体を作ることなんて不可能とする今までの常識にとらわれずに、「パールに代わるシルクネックレスをつくる」といったような発想を大切にしています。発想・デザインは使う方への想いやりを具現化する作業であり、その思いやりが素材のレシピや、新たな技術開発にも反映され、優しい糸のアクセサリーを生み出しています。
000デザイナー
片倉 洋一(かたくら よういち)
英国でテキスタイル・デザインを学びヨーロッパでテキスタイルや刺繍のデザインに携わり、帰国後 2005年、笠盛へ入社。今までの経験を生かし新しい刺繍の表現を求め日々格闘中。新しい刺繍のかたちが「000」(トリプル・オゥ)となり、普遍的でありながら、どこか新しさもあるスタイルで、着ける方の内面の魅力を引き立たせるデザインを求めてすべての商品をデザインしています。
糸からネックレスが生まれる工房
現場からは絶対無理!!と猛反対された糸を幾重にも重ねて作られる糸玉「スフィア」シリーズ。長年の経験からの固定概念による考えでした。いまでは、新しいアイデアと失敗を恐れない職人魂による自由な発想で満ち溢れた工房からトリプル・オゥの商品が生まれています。
工房には、20代~70代の熟練のスタッフが分担しながら制作してます。ファッションやテキスタイル、アートを専攻したスタッフも多く、企画と生産がとても近い距離にあります。作りながら考え、より良いものに仕上げる風土が根づいています。
この刺繍工房からうまれた糸のアクセサリーは、普段使いからパーティーなどさまざまなシーンで楽しんでいただけるよう軽さや肌へのやさしい素材使いを大切にしています。
笠盛の歩み
明治十年、初代笠原嘉吉が群馬・桐生で「笠嘉織物」を創業したのが始まりです。
その後「笠盛織物」「笠盛」へと屋号を改め、100年以上にわたり繊維に携わるものつくり集団として歩んでまいりました。
*工房の外観「のこぎり屋根」
大家族のような笠盛です。近年は四代目 笠原康利 五代目 桜井理のもと仲間たちと 従来の枠組みにとらわれずに自由な発想で「ものづくり」に日々挑戦しています。