毎週金曜日にお届けするスタッフの旅にまつわるエピソード。二回目は入社2年目のミシン担当、今回の”旅する色”のメイン画像も担当している長尾の旅ばなしです。
トリプル・オゥのメンバーの中で一番フレッシュなスタッフが綴る学生時代の思い出の旅。ぜひお楽しみください。
ミシン担当:長尾
この旅先を選んだ理由
わたしは2016年、大学2年生の時に行った、一泊
二日の岐阜旅行の話をします。
まだ19才だった当時、漠然と遠くに行きたい、と思っていた気がします。特に大きい理由もなく、ただ何かを見たいと、新しい刺激を求めているような感じで、、
そこで友達を何の気なしに誘ったところ、たしか二つ返事で応じてくれたので、夏休みに旅行に行く計画を立てました。岐阜行きを決めたきっかけは、養老天命反転地に行きたいという、わたしの提案からだったと思います。
学生ならではの鈍行旅
決定した旅行の目的は3つ。
1つ目は、青春18きっぷを使う旅行にすること。
2つ目は、美濃市の街並みを味わうこと。
3つ目は、養老天命反転地に行くこと。
でした。
高校生の頃から青春18きっぷを使った鈍行旅に憧れていたので、この旅行に取り入れました。一人暮らしを始めて間もなかったこともあり時間がかかっても、出来るだけ安く遠くに行けるという点では、とても魅力的でしたね。
朝早くに家を出て、東京・神奈川と順調に進んで行きましたが、あいにくその日が新設された山の日と被っていたので、途中からはほぼ満員電車に耐えながらの移動。
なんとか静岡を脱出して、愛知に入り、岐阜までたどり着く事が出来ました。
うだつの上がる町並み、美濃市
今回のカラーハントは、ここで撮った写真から選びました。
なんの変哲もない駅の休憩場所の写真です。
わたしは嫌いな色がなくて、一番好きな色がこれ!、という決定的なものもないのです。だけれどブルー系の色を見ると、潜在的に反応してしまうような気がしています。(他の色よりも一段と意識してしまっているような、、!)
でも単に青色がいい訳でもなく、説明はし難いのですがビビビッとくる色味がたまにあって、、
この写真もそんな思いで撮った一枚なのかな、と思います。
今見てもこの水色と白の組み合わせは、わたしのツボなカラーだなと感じますし、、
特別な思い入れというよりは、日常にある、生活にある、自分に影響を与えた色として、選ばせていただきました。
他にも美濃市は素敵な場所がたくさんありました。
映画のセットで使われそうな、素敵な町並み。「うだつ」という特徴的な防火壁をもつ建物が、美濃市には多く残っているそうです。
おばあちゃんが開いている、和紙のちぎり絵体験をしたり、街の特徴的なものを見たり、おいしいかき氷を食べました。
とても暑かったのですが、人も少なくゆっくり堪能できましたし、日陰に入った時の涼しさがとても気持ちよかったのを覚えています。
旅の楽しみ方
わたしが旅をする上で楽しみにしていることは、街を歩いて素敵な場所を見つけることなのですが、この旅でも偶然見つけた場所がありました。
たまたま泊まったホテルの裏にその建物がありました。少し不気味な印象を与える佇まい、とにかく歩いてみることにしました。
後日調べてみると、戦後に栄えた繊維問屋街で今でも開いてるお店がいくつかあるようでした。
現代ではあまりみることのない、少し窮屈そうに見える建物の構造は新鮮でしたし、看板のフォントや渋い色味など、とにかくノスタルジックな雰囲気が漂っていました。
最終目的地、現代アートのテーマパークへ
市内を離れ、長閑な田舎町へと向かいました。
ひょうたんがぶら下がってる駅舎がとても可愛いです。
駅から少し歩き、養老天命反転地に到着。
中に入ってみると、想像を遥かに超えた規模の大きさに驚きつつ、カラフルな内観の建物へと進みます。天と地がわからなくなるようなモチーフだらけ。
とにかく歩いて、アートに触れて、自分もアートの一部のような気になって、楽しみました。
真夏の炎天下の中、友人と歩き回ったのも今ではいい思い出です。
あと眺めも最高でしたね。
この企画に際して、久しぶりに過去の旅のことを振り返りました。
あの頃の何にも不安を感じていない思いつきや行動力は、無敵というか、強くて、眩しいですね。この経験があったから、そのあともいろんなところに行きましたし、わたしは旅が大好きです。
世界が元気になったら、行きたいところがたくさんあります。
たぶん、皆さんもあると思います。
早く、その時がくることを願って、そして誰かの旅の参考にこの文章が役に立つといいな、という想いを込めて、、
わたしの旅話を終わりにします。
ミノ・ホワイト